リクシャーはむにゃむにゃ言いながらよくわからん土産屋に連れて行かれた。 面倒くさいので20Rs渡して歩いて行こうとすると「wait wait!」とか言われて、コンノートまで連れてってもらった。 かなり遠回りさせられた。コンノートに着いて5Rsさらにあげて降りる。「もっとくれーもっとくれー」と言っていたがムシした。 コンノート中心の公園でしばらく休む。太陽が暖かくて気持ちよかった。今日は靴磨きの人とかが寄ってこなかったので良かった。
ずっとここでごろごろしている。途中何人かに話しかけられた。そのうちの1人、シンジャ?という21歳の人としばらく話した。 将来はシェフとして日本で働きたいと思ってるけど日本のビジネスビザはなかなか取れないらしい。日本とインドの物価の違いなどいろいろ聞かれた。 インドから出たことないらしい。インドで生まれ育った人は日本に来たらどう思うのだろうか。1時間半位話していた。基本、日本人とあまり変らないような性格だった。 日本人の友人ができたと言っていた。アドレスを交換して彼は去った。かなり長いことこの公園にいた。
ここのマックは入れなそうなので近くの別のマックまで歩いて行く。 10分位歩いてマックに着いた。セットとアイスを頼む。一階は混んでいたので2階に座る。ここはインドでも高級層が集まる所だけに華やかな若者達が沢山いた。 本当のインドとはかなり異なる空間である。ここで1時間位過ごした。周りの人は外国人だって感じで見てくるが、そういうのはもうあたりまえの事になっていた。 いよいよインドも最後か・・としみじみ思いつつ、店を出る。
オートリクシャー(髭がすごいのでスィキ教の人だと思われる)に交渉して200Rsで空港に向かう。 途中、夕日がとてもきれいだった。すごく寒かったがひたすら夕日を見ていた。30分位で空港に着く。このリキシャーラーは良い人だった。 200Rsを受け取ると笑って去っていった。もう一度夕日を見たくなって空港前の道を降りていく。日本人の豪華なツアーを終えた人達がバスからぞろぞろ出てきていた。 インドでは見た事もないようなすごいきれいなバスに乗っていた。こんなバス、インドにもあったのか・。 経済の差を改めて実感した。
夕日が見える所に着くと、日が沈むまで30分ぐらいずっと見ていた。 インドで見る太陽もこれで最後だ。夕日も日本と違って山などに隠れて消えるのではなく、まだ下に行ききってないのに徐々に下から薄くなって見えなくなっていくという感じだ。 最後に太陽が7色位のグラデーションになってすごくきれいだった。そしてそのグラデーションが下からどんどん薄くなっていって、周りの空に溶け込む様に消えていった。 俺のインドが終わった・・と思った。最後に夕暮れを見れて良かった。
なんとか終わって出発ロビーに入る・・が、ガーン!行きと同じ失敗。両替できるポイントを過ぎてしまい、ルピーを円に換えられなくなってしまった。 あと1000Rs残っている。どーしよー。まあ1000Rs位で良かったか・・。近くにいた日本人の男2人は4000Rsも残っていて困っていた。成田でRsは両替できないのでやっかいだ。 ゲートの外に出れば両替できるがまたあの長〜い列に並んで入んないといけなくなる。しょうがないのでおやつやビスケットのお土産を買って全部使った。 ビスケットは一缶150Rsでインドとしてはやたら高い。まあいいか。これでRsはなくなった。いちおう記念として100Rsまでの小銭を全種類一枚ずつ持って帰る。 搭乗時間になって、飛行機に乗る。乗る前にも手荷物チェックがあって何人かはやり直しになっていたが大丈夫だった。
飛行機に乗ると日本人が沢山いて、もうインドっていう感じは薄くなっていた。また窓際の席だった。ひとつあけておばさんが座っていたがしばらくすると別の席に行った。 21:30、いよいよ離陸に向けての滑走が始まる。いよいよインドから去る!グワー!離陸したー!インドの町並みが見える。 15日前、この光景を見たときはこれから始る旅に期待と不安を感じていたが、今は代わりに多くの経験を持って見ていた。どんどん小さくなる町並み。 この光景を次に見るのはいつになるだろうか。とにかく、すごい国だった・・。雲に入り、下界は見えなくなった・・。
帰りのエア・インディアは行きよりは遙かにサービスが良かった。酒なども自由に飲めた。機内食は魚を煮たへんなやつで、そんなにうまくなかった。ビールも飲んだ。しかし、やや腹が痛くなってきた。 インドを出た安心感からだろうか?横の席が2つ空いているので横になって寝た。